2012年10月10日水曜日

Ziar nad Hronomでの上演終了!いよいよ最後の地!


この東欧ツアーの中で一番長い一日、そう呼んでも過言ではない、一日だった。ただの記録。忘れない為に。


 朝7時に劇場入り。準備して、ゲネ。10時開演。250人と聞いていた小学生たちは280人になぜか増えていて。会場は大盛り上がり。市の文化センターの担当の方と大使館の方の挨拶でも、なぜこんなに?という程の拍手喝采。いやいや、よだかは君たちが期待するような話では全然ないぞ。と心の中で思いながらも、オープニングの曲は始まって。あとはもうがむしゃら。かつてない数のお客様と、その国民性に圧倒されながらも、芝居は進む。そういえば2年前にスロバキアの首都、ブラチスラバでよだかを上演した時も同じように、なんだか理解不明なところで爆笑していたり、かと思えば意外にもちゃんと話を見守った発言(芝居中に普通に喋る)が多かったり。芝居をする側の状況としては結構大変だけど、なぜだかそんなに嫌な気がしないのは私に繊細さが足りないからだろうか。いや、それだけでは決してない。

 一番アグレッシブだったのは引率の先生が舞台まで近寄ってきて、一番のクライマックスでフラッシュつきで写真を撮りまくるという行動だったが、普通だったらあり得ないと思われることも、本当に心から嫌な気が全くしないのは、彼らの歓迎っぷりが伝わるからだと思う。そう、私たちはびっくりする程歓迎されていた。
 送迎から宿泊の手配から、丁寧にもてなしてくれて。昨日の仕込みの時は遅くまで照明の仕込みからマイクの仕込みまで付き合ってくれたり。チェコ語のセリフ(単語)をスロバキア語に直して発音を教えてくれたり。終演後も花束を頂き、わざわざご紹介頂き、ロビーでよだかと一緒にさよならの挨拶をしていたら、これまた先生達がたくさん写真を撮ってくれたり。本当に幸せでした。

 13:30からは近くの小学校でこいのぼりをつくるワークショップ。随分前にに大使館の方からなにかワークショップと抱き合わせで・・・という話を頂いていた時に、その時はまだ新作の『金のさかな』を持って行くつもりだったので、魚つながりでこいのぼりを作ろうと言っていたのですが、日本文化色の強いものを、とのことで演目が『YODAKA』に変更になり、ワークショップのプランだけは魚が残ってしまったような形だったが、これまた特に気にもせず、みんなで大盛り上がりで好き放題にこいのぼりを作って、こいのぼりだけでは飽き足らず、最終的にはこいのぼりに折り紙で折った手裏剣だの、金魚だのを貼付けるという斬新なアイデアに発展し、もうこれまた楽しくてしょうがない1時間半でした。2回公演の合間にワークショップを入れるなんて、疲れてるし、準備も殆どできないし、正直しんどかったのですが、終わってみたら私たちはプレゼントしかもらってなくて。実際、子ども達が折った折り紙というプレゼントだけではなくて、もう胸がいっぱいで、心からやってよかったと、そう思えた帰り道でした。
帰り道でレッドブルとアイスクリームを仕込んで、短い休憩をとって、17時から2回目の上演。こちらも、本当に信じられないような所で大爆笑していて、やってて本当におもしろかったし、アンケートの回収率もすごくよくて、ありがたい感想をたくさんいただけて、本当に幸せでした。


 チェコは私にとっては外国なのに、このプロジェクトに関してはチェコで、チェコ語で作っていて、お客さんのリアクションもチェコ人なのに、なんだか理解できる。そしてスロバキアを外国に感じる。リアクションがやっぱり違うし、劇場の空気も観る姿勢もすごく違う。私にとってはどちらも外国なはずなのに。とても不思議。

 そしていよいよ。よだかも東欧ツアー最後の上演の地、コシツェへ向けて、現在バスで4時間の移動中。遠いな!今は休憩で立ち寄ったレストランおいしいスープをいただいたところ。

明日の公演の詳細はこちら!

明日で東欧ツアーはおしまい!

0 件のコメント:

コメントを投稿