2012年11月21日水曜日

海峡演劇祭終了しました!


海峡演劇祭、無事に終了しました!
連日満員、特に日曜日はキャパ50人の会場に86人のお客様にご入場いただくという、
なんとも幸せな客席に恵まれ、『金のさかな』無事に幕を閉じることができました。
ご来場頂いた皆様、本当にありがとうございました。


金のさかなは、チェコとスロバキアで、多くのお客様に出逢い、各会場で
アンケートを実施したり、終演後にお客様が人形に実際に触れたりする時間を
設けて来ました。その結果、お客様と私達の間には多くの対話があり、
その出逢いは血となり、肉となり、かつてない程この作品に力を与えてくれました。
そんな素敵な出逢いが、日本でもできるかどうか。
正直不安でいっぱいだった私は、
今回も多くの人の助けやアドバイスを辿って、
初対面なのにどうしてこんなに親切にしてくれるんだ!ていう多くの方々に導かれて、
3つの幼稚園で、金のさかなプレワークショップをさせて頂くことができました。
金のさかなの原作絵本を読み聞かせて、当日会場に飾る海の生き物をみんなで工作する。
ワークショップだなんていえない程ちょっとしたものではあるけど、
どの幼稚園も非常に好意的に協力してくださいました。

自分たちが作ったものが、劇場に飾られていて、聞いたことのある話が、
絵本を飛び出して、芝居として見ることができる。
そんな体験を積み重ねて行ければいいなあ、と願ってのことでした。


そして開場中。「これ僕がつくったー!」「あれ私の!」
という元気な声が聞こえた時は、さすがにグッときました。
日々ある発見や楽しみの中のひとつとして、忘れ去られてもいい。
今そうして感じたことをいつかふと思い出してもらえたら万々歳だ。
その可能性を垣間みることができただけでも本当に幸せな体験でした。
尽力してくださった皆様に、心から感謝します。
本当にありがとうございました。

そして今回、美術家の林さんが担当してくれていた音響・映像オペをやってくれた
旦那の圭くん。演劇なんてほとんど見たこともないのに、人形舞台を作り、オペをし、チラシを作り・・・言い尽くせない程働いてくれました。
また、海峡演劇祭実行委員長の谷瀬さん。実行委員長なのに、照明の仕込みからオペ、更には受付から人員の手配、宣伝まで、一切の細かなことを引き受けてくださいました。
そして受付や開場の飾り付け等手伝ってくれた佐藤さん。
お三方の協力なしにはこの公演は成り立ちませんでした。
ありがとうございました。
人が変わればやはり少しずつ作品も変わります。新たな発見もたくさんありました。
特に今回の上演は上演言語をチェコ語から日本語になおしたので、
雰囲気やリズムが随分違うものになりました。
それに伴って改善点もたくさん出て来ました。
そしてそれはとても幸せなこと。
こうして作品は少しずつ成長していくんだなあと思うと、
金のさかな、まだまだのびしろだらけで・・・これも幸せなことです。

とはいえ。8月から続けて来たツアーは、これでほんとに、一旦、終了です。
応援してくださった皆様、しつこいですがw、本当にありがとうございました。

そして金のさかな。
ひょっとしたら年明けにとある小学校で上演するかもしれません。
そして国内の他の地域での上演の可能性もちらほら・・・

その時は、またお目にかかりましょう!
3ヶ月間、本当にありがとうございました!

2012年11月11日日曜日

「Dynamo」プレミエラ!!



「金のさかな」ではありませんが、「金のさかな」メンバーとして告知できたらなと。

昨日、無事に「Dynamo(ダイナモ)」のプレミア上演を終えました!!!

そして、今晩(11月11日)も、KD Mlejn劇場(プラハ5区、Kovářova 1615/4 155 00 Praha 5) にて、19時30分より「Dynamo」の上演があります!!

振り付け・演出は、世界的に活躍するアクロバテイック・ダンサーのイロナ・ジャンティ氏、映像製作に、またまた、「金のさかな」でもお馴染みの谷直輝くん、新たにヤン・ミコタ氏の協力を得て、私は、舞台美術・衣装デザイン担当しています。

アクロバテイック・ダンサーは、チェコ人が4人、スロバキア人が1人、スイス人が2人、演出家はフィンランド人、そして美術の私が日本人と、かなり国際色豊かなチームです。

製作サイドの舞台裏は、書ききれないぐらい色々な事がありました。準備をしていたアイデアを技術的な制限で全部変更しなければいけなかったり、チェコに在住していない演出家とのコミュニケーション、かなり限られた時間、私自身の問題ですが、他のプロジェクトとの兼ね合い等々、、、途中で、逃亡したくなったこともありました。でも、私サイドの仕事としては、本当に限られた時間の中で、谷君をはじめ、ミコタさんや、衣装縫製で協力してくれた、ガブリエラ・ブディコバーさんとシルバ・シェドバーさんのおかげもあり、なんとかこの厳しい局面を乗り越えることができました。一人の力では絶対に乗り越えられませんでした。

そして、最後までこのチームと一緒に作品を仕上げることができて本当に良かったなと心から思います。

「Dynamo」は、KD Mlejn劇場で定期的に上演されます。http://www.mlejn.cz/
現在わかっている公演予定日は、11月25日・18時ー、11月29日・19時30分-、12月7日・19時30分-、12月20日・19時30分-、1月10日・19時30分-です。

ぜひ、一人でも多くの方々に見ていただけると嬉しいです!

林 由未