2012年8月30日木曜日

遠心力


                 

毎日、様々なことが動き始め、気づき、驚き、焦ったり、試して、討論して、時には、討論が熱くなりすぎて、けんかっぽくもなったり、直して、考えて、ふと一瞬感じるいい流れや小さい結果に対し心を熱くしてるような日々です。              

「金の魚」というプロジェクトを立ち上げたのは、2011年の秋ごろ。
チェコー日本間の距離の遠さと時差7時間といった条件下で、幾度となくスカイプで協議を重ね、慣れないオーガナイズに四苦八苦し、コンセプトをひねり、アイデアをひねり、8月21日に谷口直子がプラハにやってきて、やっと見えなかったものの形がたくさん見えてきました。

泣いても笑っても、プレミアは、9月27日です。


色々と向き合わなければいけない問題は山積みですが、何よりも時間との戦いが一番の問題です。演劇に携わっている方々の大半は、プレミア(タイムリミット)が目前に迫っている時、通常の生活を何もかも放り出して、演劇の事意外考えられなくなってしまいます。そのことで、自分達の周囲の人たちをふりまわさらざるおえない状態になってしまいます。

「金の魚」のプロジェクトで、最後にメンバーに入ってくれた谷直輝くんは、今回のプロジェクトで一番巻き込まれてしまった存在かもしれません。谷君は、1年間チェコの美術大に交換留学していたのですが、日本へ帰国する最後の1ヶ月は、ほぼ毎日「金の魚」のプロジェクトに時間をさいてくれました。そして、今回、まだ終わってない仕事を終わらすために、帰国予定日だった8月31日の航空券を9月17日に延長してくれました。

どう感謝を表現したらいいものか。
最初は、「手伝い」といったスタンスで関わってもらった谷君ですが、今では、一緒にパフォーマンスを作るのに欠かせない仲間の一員です。

また、上記写真は、ブルノ・ラドスト劇場工房のヴラジミールさん。
別のプロジェクト(「親指姫」)で、同劇場にプレゼンに行った時、舞台用の机がどの劇場も夏休みで工房が使えず作れなくて、リハができなくて困っている事情を話したら、お昼も食べず、劇場にあったあまり木を探して作ってくれました。暑い真夏日の中、休憩なしの2時間半。初対面にも関わらず、心よく引き受けてくれたヴラジミールさんに感謝です。


たくさんの人の助力の上に、プロジェクトは立っていて、いい物を作って恩返しをしていかなければです。

由未

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